『ヒカリアレト 2』開催のお知らせです。
この展覧会は、
東京と東北の芸術交流と、岩手県盛岡の歴史遺産・旧石井県令邸の維持・保存、有効活用が目的です。
"ヒカリアレト"とは、東京の詩人で建築家の立原道造(1914~1939)が著した「盛岡ノート」の一節で、県令邸近くに詩碑があります。
東京-東北を結ぶ道筋に光が射し、県令邸にあかりが灯り続けるよう"光あれと"と願いを込めました。
デザイナー・中 新さん(Lallasoo Poopo Lab.)、写真を金田幸三さんに依頼し、フライヤー、ポスターの入稿を終えました。
ヒカリアレト第1弾のことからお話を聞いてくださり、第1弾の作家にも全員逢い、下見のため盛岡にも行ってくれるという丁寧なお仕事、そして、それぞれに大変な中で、今回もチームワークばっちりで進めています。
今度は夏の盛岡、ご計画いただけましたら嬉しいです。展覧会も会場の県令邸も盛岡の街も、心に響くと思います。
<展覧会概要>
『ヒカリアレト 2』
2019年7月6日(金)~7月28日(日)
午前11時~午後6時
8(月)、16(火)、22(月)休み
小野ハナ
橋本トモコ
松本秋則
和田みつひと
〇会場 : 旧石井県令邸
岩手県盛岡市清水町7‐51
TEL 019-651‐1606
JR盛岡駅より
徒歩20分
タクシー10分
バス15分
盛岡駅前バス乗り場12番水道橋行 下の橋町下車 徒歩5分
入館料300円(高校以下無料)
入館料は建物維持・保存のため全額県令邸へ寄付いたします
〇会期中のトークイベント
7月6日(土)
午後2時~3 時30分
テーマ:「色・形・音・時間ー体験する県令邸」
登壇者 :
野口玲一(三菱一号館美術館 上席学芸員)
小野ハナ・橋本トモコ・松本秋則・和田みつひと(本展出展作家)
千葉幸子(県令邸管理者)
原田直子(本展企画者)
主催:旧石井県令邸芸術交流プロジェクト運営委員会
協賛:公益財団法人朝日新聞文化財団、
ホルベイン画材株式会社
後援:岩手日報、IBC岩手放送、岩手めんこいテレビ
協力:Lallasoo Poopo Lab. 、北欧の匠、ギャラリーカメリア
会場となる『旧石井県令邸』は、
盛岡で最も古い明治18年建設の煉瓦造の洋館で、岩手県第二代県令(旧岩手県知事)石井省一郎私邸。第二次世界大戦後、米国進駐軍CID(陸軍犯罪捜査司令部)に接収され、返還後は郷土の作家である松本竣介と舟越保武が絵画教室に使用したと言われる。昭和42年 遠山准看護高等専修学校となるなど、その役割を変えながら地域の人々の熱意により建物が保存され現在に至る。
〇作家紹介
和田みつひと
光と色を用い、本来ならば作品を設置するためにある美術館やギャラリーの展示空間そのものを、作品空間へと変容させている。また、近年は、作品に映像表現を取り入れ光と時のなかに潜在する「永遠の存在」の顕在を試みている。主な展覧会に、「BUILDING DIGNITY」北九州インスタレーションプロジェクト(2013・福岡)、「知覚の扉」常設特別展 豊田市美術館(2010・愛知)、「BankART 妻有 桐山の家」 BankART 妻有(2009~・新潟)など。
橋本トモコ
植物や川など自然から形を抽出し、古典の透明技法で表した油彩画は、繊細で堅牢な絵肌と絵画空間を創出。さらに、視線と動線を考え構成された展示が、展示空間そのものを一つの作品にしている。近年の展覧会に、東京都現代美術館「ワンダフルワールド」(2014)、損保ジャパン日本興亜美術館「クインテットⅢ」(2017)など。2019-20文化庁新進芸術家海外研修制度研修員(スイス)予定。
松本秋則
35年程前から竹を素材にしたサウンド・オブジェの創作を始める。展示会場の様々な場所にサウンド・オブジェを点在させてサウンド・インスタレーションとして発表していたが、近年は擬似的な自然を演出してサウンド・オブジェ、明かり、影絵など様々な要素を取込んだアキノリウムと言う独自のジャンルを開拓中。最近の展覧会に彫刻の森美術館(箱根)で個展(2015年)、中国の銀川MOCA美術館で個展(2018年)など。
小野ハナ
岩手県盛岡市出身。人間と宇宙に向き合うアニメーション作家。映画的表現の映像作品から抽象ドローイングまで幅広く制作。2017年にUchuPeople合同会社を設立。『澱みの騒ぎ』(2014)で第69回毎日映画コンクール 大藤信郎賞受賞。主な招待上映に、第8回恵比寿映像祭「動いている庭」(2016・東京)、JAPAN CUTS Festival of New Japanese Film(2016・NY)など。
